ピエール=オリビエ・ボノーム Pierre-Olivier Bonhomme
オーナーであるボノームは2004年、弱冠18歳の時にル・クロ・デュ・テュ=ブッフの収穫に参加し、そこでティエリに才能を見いだされ、以降ティエリから共同経営者を前提にスカウトされる。2006年から2008年までアンボワーズのワイン学校に通いながらティエリのネゴスで経験を積む。2009年、ティエリと共同でネゴシアン「ピュズラ=ボノーム」を立ち上げる。2014年末、ティエリがネゴシアンから抜けてピエール=オリヴィエ・ボノーム単独で再スタートする。 産地:フランス>ロワール>シュベルニー AOC:シュベルニー 畑総面積:7ha(自社畑) 農法:ビオロジック 収穫方法:100%手摘み、畑で選果 |
ヴァンクゥール・ヴァンキュ・ブラン 2023(白) 2023年は、収穫直前にショウジョウバエのスズキが猛威を振るった年。白は特にシュナンがスズキの標的に遭い厳格な選果が必要だったとのこと。ちなみに、今回ラ・テニエールのシュナンは、ラ・テニ エールの品質に達しなかったという理由でヴァンクゥール・ヴァンキュにアッサンブラージュされている。醸造は、フレッシュさを生かすために樽は使用せず全てタンクで発酵熟成させた。出来上がったワインは、ロワールの白らしい生き生きとしたフレッシュな辛口に仕上がっている。昆布ダシのような澄んだ旨味とほんのりビタ ーなミネラルとのハーモニーが絶妙で、清涼感のある味わいは魚介料理全般に良く合いそうだ。 葡萄品種:ムニュピノ70%、シュナンブラン30% price:3200円 /750ml |
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ヴァンクゥール・ヴァンキュ・ルージュ 2023(赤) 今回のヴァンクゥール赤は、前年同様にシェール川沿いの石灰土壌のガメイをベースに、収量の多く採れたボノームの自社畑Cheverny(旧Vercheny)のピノノワールがアッサンブラージュされている。2023年のガメイ は、ショウジョウバエのスズキの猛威に遭った。出来上がったワインは、ロワールのガメイらしいコクとピノノワールの繊細な果実味のハーモニーが絶妙な野趣味溢れる味わいに仕上がっている。酒質がエレガントでありながらも構成がしっかりとしているので、今飲むのであれば鴨などのジビエ料理、もしくは数年熟成させても面白そうなポテンシャルのあるワインだ。 葡萄品種:ガメイ80%、ピノノワール20% price:3200円 /750ml |
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ヴァンクゥール・ヴァンキュ・ロゼ 2022(ロゼ) 2015年ヴィンテージ以来7年ぶりのリリースとなるヴァンクゥール・ロゼ。カベルネの特有の青さが消えるまで収穫をしっかりと待ち、そして、フレッシュさを出すために発酵ガスを少しワインに残した。出来上がったワインは、黄色いバラやピンクグレープフルーツなどカベルネとは思えない爽やかな香りと、アルコールのボリュームを感じさせないヴィヴィッドでフルーティーな味わいに仕上がっている。 マセラシオンなし、自然酵母で2か月醗酵、熟成はファイバータンクで4か月。 葡萄品種:カベルネフラン50%、カベルネソーヴィニヨン50% price:3000円 /750ml |
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メリエ 2022(白) 2022年は、春の遅霜によりブドウが減収だった。全体を通して水不足の年だったが、収穫直前に雨が降ったおかげでブドウの糖度も下がり最終的にロワールらしい清涼感のある爽やかなワインに仕上がった。今回は100%樽発酵熟成を行っている。 出来上がったワインは、前回リリースした2020年よりもシャープでスレンダー。みずみずしい白桃のような優しいエキスとメリエ・サンフランソワの特徴でもあるタンニンにも似たほんのりビターな収斂味が何とも心地良い。開けたて少し還元香があり、すぐに飛ぶが気になる方はカラフすることをおススメ。 葡萄品種:メリエサンフランソワ(樹齢54年平均) price:4460円/750ml |
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ロルモー・デ・ドゥ・クロワ 2023(白) 2023年は、収穫前にショウジョウバエのスズキが猛威を振るったため、ブドウが完熟する前に早摘みし厳格な選果が必要だった。今回は潜在アルコール度数11%のライトなブドウ果汁を生かすためにマセラシオンはせず、ファイバータ ンクを用いて100%ダイレクトプレスのフレッシュなワインに仕上げた。出来上がったワインはみずみずしくスレンダーで旨味のある液体と酸がスッと五臓六腑に染み入るような優しい味わいに仕上がっている。まさに透明感のあるミネラルエキスを飲んでいるようなクリスタリーなワインだ。 葡萄品種:シュナンブラン(樹齢44年) price:4630円/750ml |
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ロモランタン 2022(白) フランスでは誰もが知る有名大物歌手アラン・スションの別荘地内にあるロモランタンの畑。20アールほどの広さだが、最初ティエリー・ピュズラが管理し、そこをボノームが2020年に引き継いだ。2022年は、収穫前の9月中旬まで豊作が期待されていたのだが、前年同様に収穫の直前に鹿の被害に遭い、最終的に収量が減り400L樽1樽分しかできなかった。だが、出来上がったワインは品質が高く、キレのあるタイトな味 わいはまさにロモランタンそのもの。アルコール度数13%とは思えない清涼感と、レモンやグレープフルーツ などの柑橘系のほろ苦さがあり、ポテンシャルの高いワインに仕上がった。開けたては少し還元香があるのでカラフすることをおススメ。2022 年はロモランタンのグレートヴィンテージなので、出来ればあと5年以上置いてから飲んでほしいとのこと。 葡萄品種:ロモランタン(樹齢22年) price:5480円/750ml |
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クラ(蔵)2023(白) 来日した際に日本酒蔵を訪ね、その造りに感銘し新ヴィンテージのプリムールをクラ(蔵)としてリリースしている。 色合いは透明感のある淡いレモン色。 グレープフルーツ、ライム、白い花、イ ラクサの香り。ワインは、収穫したブドウのピュアなエキスをそのまま瓶に詰めたような、フルーティーで飲みやすい味わいに仕上がっている。ハーブのようなソーヴィニョンの苦みと酸味がほのかな甘みに緩和されるハーモニーが超絶妙で、多くの方に好んでもらえる味わいであること間違いなし! 葡萄品種:ソーヴィニヨンブラン price:3100円/750ml(完売) |
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クラ(蔵)2023(赤) 来日した際に日本酒蔵を訪ね、その造りに感銘し新ヴィンテージのプリムールをクラ(蔵)としてリリースしている。 醸造は、フレッ シュさを残すために樽は使用せず100%ステンレスタンで仕込んだ。出来上がったワインは、果実味がリッチでコクのある濃厚な味わいに仕上がっている。だが一方で、ボディー全体を支える酸があるおかげで、飲み心地はスム ーズで飲み疲れすることはない。コンセプトは早飲みワインだが、熟成も十分可能なポテンシャルのあるワインだ 葡萄品種:ガメイ price:3100円/750ml(完売) |
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トゥーレーヌ・テゼ 2022(白) 2年ぶりとなるテゼは、いつもよりも清涼感のある優しいワインに仕上がっている。2022年は、歴史的な干ばつと日照りに見舞われた年だった。 色合いは限りなく透明に近い黄金色。 リンゴ、梨、西洋菩提樹、フェンネル の香り。ワインはピュアで清涼感があり、透明感のあるほんのり甘味を感じる白い果実の優しいエキスに、チョーキーなミネラルがきれいに溶け込む。 葡萄品種:ソーヴィニョンブラン(樹齢36年) price:4600円/750ml |
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アリゴテ 2022(白) 初リリースとなるアリゴテ。ワインはアルコール度数が13.6%もあり、酸のあるアリゴテとは思えないボリューム感がある。それでいて柱となるチョーキーなミネラルと酸が全体にきれいに溶け込んでいて重心が低く、ワインにまとまりがある。色合いは透明感のあるレモンイエ ロー。レモン、シトラス、白い花の香り。ピュアかつフルーティーで透明感のある芳醇なエキスに厚みがあり、線の細い酸、滋味深く洗練されたミネラルがきれいに溶け込む。 葡萄品種:アリゴテ price:4770円/750ml |
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ピノ・ノワール 2020(赤) 2020年はブドウが早熟で、本来であれば収量が 50hL/ha ほど取れるくらいの大豊作の予定だったが、収穫直前に動物の被害に遭い3割ほど食べられてしまった。醸造は、前年同様にルモンタージュ以外一切ブドウには触れずマセラシオン・カルボニックで仕上げている。出来上がったワインは、ピノノワールの上品さ美味さが全て表現されたとてもチャーミングなワインに仕上がっている。フランボワーズやザクロの明るい赤い果実とシャクヤクの花のような官能的な香り。ワインはピュアかつチャーミングで、旨味のある艶やかな果実味が柔らかく、キュートな酸、洗練さ れたミネラル、キメの細かいタンニン の収斂味が優しく余韻を締める。 葡萄品種:ピノノワール price:6090円/750ml |
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セー・エム・ペー・エス 2021(アンフュージョン) ワイン名は頭文字シャルドネのC、ムニュピノのMP、ソーヴィニョンのSを取って CMPSと名付けた。2021年は雨が多く、春の遅霜とミルデューの被害により収量が激減した厳しい年。醸造は、ソーヴィニョンを最初にプレスしてそのジュースの中に全房のシャルドネを入れ、その後晩熟の全房のムニュピノを漬け込みアンフュージョンで仕込んだ。樽で熟成させ還元が落ち着くまでに17ヶ月を要した。出来上がったワインは、全房のブドウを漬け込んだと言っても味わい的にはマセラシオンではなくほぼ白ワイン。みずみずしくフレッシュなエキスの中に複雑な旨味がぎっしりと詰まっている。 葡萄品種:シャルドネ30%、ムニュピノ30%、ソーヴィニヨンブラン40% price:4770円/750ml |
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トゥーレーヌ ラ・テニエール 2022(白) 2022年かつてない豊作に恵まれたラ・テニエール。収穫直前に雨が降ったことで最終的にロワールらしいみずみずしくピュアなワインに仕上がった。色合いは透明感のあるレモンイエ ロー。黄リンゴ、ニワトコの花、モミの木、ハーブの香り。ワインはフレッシュでみずみずしく、透明感のあるエキスにじわっと染み入る酸、塩気のある旨味、滋味豊かでチョーキーなミネラルがきれいに溶け込む。 葡萄品種:ムニュピノ70%、シュナンブラン30% price:4940円/750ml |
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